デジタルネイティブ世代とプログラミング教育 /SPACEBLOCK(スペースブロック)
デジタルネイティブ世代 ――――
耳にしたことはあるが、言葉の持つ雰囲気しか分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
子ども時分からデジタル機器に囲まれた世代、日本では1990年前後に生まれた世代を指します。
z世代も同じ世代の呼称です。
今の小学生や幼児を指すだけではなく、親御さんがデジタルネイティブ世代という家庭が多いことが見逃されがちですね。
逆に言えば、社会人で初めてパソコン等に触れた世代を省くとデジタルネイティブと言えるでしょう。
“世代”の言葉を取った デジタルネイティブに関しては1990年以降に生まれた人を指すと言ってよいですね。
- 「デジタル」のイメージは近代的・未来的
- 「ネイティブ」から連想される、ありのままの姿
- デジタルネイティブ世代と教育、そして子供の成長
- 算盤(ソロバン)はデジタル思考と分類される
- デジタルネイティブに適した教材 SPACEBLOCK(スペースブロック)
「デジタル」のイメージは近代的・未来的
デジタルという言葉が一般的に認知されたのはデジタル時計の広まりからでしょうか。
昔は時計と言えば、アナログ時計。動き続ける針の位置が時刻を示していました。
初めてデジタルの腕時計を付けたとき、近代的な未来感にワクワクしたものです。
アナログ時計の絶えず動き続けている動作に慣れていますから、ズバリと数字により時刻を示すことが近代的だと思ったのかもしれません。
途切れなく何となく流れる時間を、瞬間的に切り取り意味を持たせ決定づける分かりやすさが新鮮でした。
子供の時分はアナログ時計の時刻を読み取ることが苦手な子供も多かったものです。
「今から20分後は何時何分?」などアナログ時計ならではの意地の悪い問答も定番でした。
文化の面ではデジタル時計を一度試したのち 腕時計はアナログを好む方が多いことも逆に興味深いものです。
そして時計以外にも、アナログと対比したデジタルがあらゆる市場を席巻し取って代わるようになります。
レコード、カセットテープといったアナログ音源は、CDを含めたデジタル音源へと変わっていきます。
ビデオテープ、ビデオデッキの登場も新鮮でしたが、のちにDVDへと移り変わります。
CD、DVDすら昔世代のツールとなった今、物体はなくデータとして楽曲や動画が流通しています。
これもデジタルという言葉から、近代的・未来をイメージする一因なのでしょう。
「ネイティブ」から連想される、ありのままの姿
自然そのままを意味し、原住民を指す言葉でもある「ネイティブ」。
英語発音の区別で、ネイティブという言葉がよく出てきます。
アメリカなど現地で使われている、自然そのままの発音を指します。
外国語の語学として学習するという意図よりも、ありのままの生活で使われている言葉を学ぶ視点が好感を持たれているようですね。
英語を覚える上では、とくに発音の面でネイティブが好ましいと一定の評価を得ています。
日本語でカタカナを経由して覚える英語には実用性に限界があることが暗に示唆されています。
"原住の人々"、"天然・自然の"、"生まれついて"、"本来の仕様・機能" など幾つもの意味をもつネイティブという言葉。
デジタルネイティブを理解する上で、「自然に生活するなかで、既にデジタル機器に囲まれている」との理解がよいでしょう。
大人になり生活知識が整ったうえでコンピューター操作を覚える時代を終え、日常生活の中でのコンピューター操作は避けて通れない現状があります。
便利な機械・機器が身近な道具と広がったのは1950年代まで遡ります。
白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫の三種の神器。掃除機が数えられることもありました。
その後の「3C」、カラーテレビ・クーラー・自動車(car)へ継がれます。
現代は、ありのままの生活の中で、PC・スマートフォン・タブレットといった端末機器を通し、インターネットに接続できることが当たり前という時代です。
この時代背景が「デジタルネイティブ」です。
デジタルネイティブ世代と教育、そして子供の成長
近代的・未来的を連想したデジタル機器を始めとする新しいツールが子供の身近にある日常。
携帯電話からスマートフォンへと変遷したころ、子供が端末を使用することに対して賛否の数年間がありました。
”デジタルネイティブ前夜”などと言えるかもしれません。
操作の難しさより むしろ、娯楽一辺へ傾くこと、健やかな成長を妨げる危惧があると問題視されたものです。
犯罪や事故につながる恐れも指摘され、デジタル社会の成熟が待たれた数年間でした。
IT技術の進歩は目覚ましく、操作の簡潔化に加え、安全性も見直されていきます。
今は小学校の授業で端末を操作するわけですから、家庭でも子供が端末を操作することを推奨しています。
”家庭の教育方針として中学生まで端末機器に触れさせない”との視点は機会喪失につながりかねません。
文字の読み書きに準ずるほどに、一般的な端末を操作できることが更に重要視されていくでしょう。
ちなみに端末・端末機器とは、パソコン・スマートフォン・タブレット等、利用者が直接操作をする機器を
指します。
小学生低学年でキーボードなどの端末操作をできる子供は 自身の読み書き能力以上の表現ができるものです。
身近な道具を上手に使うことで、学びが確かなものに定着する手助けになります。
繰り返すことや、間違いに気付いて直す動作に、コンピューターはとても優れています。
子供にとって、学びを深めやすい環境の中で有効に活用していきたいものです。
算盤(ソロバン)はデジタル思考と分類される
数十年さかのぼり、デジタル機器の原点を想像してみましょう。
昔なつかしいソロバンなど代表的なデジタル機器だと言われているのです。
足し算・引き算・掛け算・割り算で、計算中の数字を いったん記録し留めておく。
計算を続けるときに、その留めておいた数字を引用して計算を進めていきます。
任意の数だけ珠を移動する、5になれば上の段を使い、10になれば左の列へという約束事を繰り返す。
達人級のスピードを求められるわけでもなく、覚えるべき動作は多くないものです。
どこか、ゲーム感覚で遊べる要素も見逃せません。
1から10までを順番に入力(珠を弾く動き)していくと、十の位と一の位の上(5)だけが残るユーモラスな結果に、数理の美しさを感じたものでした。
1から10までを足すと、幾つの数字になるでしょう? との問いに、答えを記憶している方は多いですよね。
ソロバンを経験した人の多くは自身で、一つ一つ珠を弾き、55の解答を目にしたことでしょう。
動作・指示を積み重ねることで思い通りの結果を導きだす快感は、記憶の定着に役立っているように思います。
計算機・電卓が世に広まるスピードが早く、常用した世代は狭いかもしれませんね。
「デジタル」という言葉に、新しくて難しいもの と苦手意識を感じる方は、ソロバンの気の利いたもの、という理解はいかがでしょうか。
デジタルとは身近な道具が便利に進化したもの、縁遠い難しい機器とは違うという印象になることでしょう。
デジタルネイティブに適した教材SPACEBLOCK(スペースブロック)
小学校のパソコン倶楽部活動でも実際に使われているSPACEBLOCK(スペースブロック)はデジタルネイティブ世代に適した教育用マイコンボード。
子供が操作することを前提に、簡単な操作で、プログラミングを体験し学んでいくことができます。
最初はソロバンの珠を正しく弾くような感覚から、簡単な気持ちで始めてもよいでしょう。
プログラミングコードと呼ばれていた長文文字列が、色付きのブロックに前もって指示(埋め込み)されており、視覚的・感覚的に子供自身で操作してブロックを積み上げていきます。
目標は、カラフルな電飾を点灯させること。
点灯させたら、次は点滅させたり、文字やカタチをデザインしたり子供の好奇心をくすぐります。
思い思いの自由な発想で、小さなマイコンボードから子供の可能性が無限大に拡がっていきます。
SPACEBLOCK(スペースブロック)はEdTech導入補助金2022 EdTechツールに採択されています。(※1)
(※1)
「EdTech導入補助金2022」は学校等教育機関および学校等設置者と教育産業の協力により教育イノベーションの普及を後押しする事業です。
・EdTech導入補助金2022
・SPACEBLOCK(スペースブロック)のEdTech導入補助金2022採択について(無償利用も紹介しています)