2023年11月01日 12時00分

難しいテキストコードは今や昔。普及が進む、簡単なビジュアルプログラミング。

プログラミングを始めるにあたって、テキストコード、ローコード、ノーコードなど聞きなれない言葉が出てきます。プログラミング言語、ビジュアルプログラミングなど対比のような位置関係の言葉が出てきます。一般的に、テキストコードは上級者、ノーコードは初心者。ブログラミング言語は専門性が高く、ビジュアルプログラミングは操作性が簡単という認識でしょうか。ビジュアルプログラミングは、初心者向けであること以外に、テキストプログラミングにはない点も評価されています。プログラミング言語のソースコードを覚えることとは異なる、直感的に物事を理解する力や、視覚的な情報を論理的に活用する能力向上など、非認知能力と探究的な学びの領域といった、今の子供たちに育んで欲しいスキルがたくさん詰まっていそうです。



プログラミング言語を必要としないプログラミングとは

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テキストコードと、ノーコード・ローコード

プログラミングとは「パソコンの黒い画面に文字を打ち込んでいくもの。」とイメージされる方が多いのではないでしょうか。アルファベットと記号、数字等が横へ縦へと膨大な量、並ぶ難しいイメージ。日本語は特殊な引用記号「” ”」でくくられ、更に難解なものだと感じます。これが従来のテキストコードです。一方、現在では文字コードが前もって色付きのブロック等に埋め込まれたビジュアルプログラミングが普及しています。難しい文字列とは異なり、図やイラストで視覚的に分かりやすいのが特長。コードを書かないノーコード、簡単なコードのみのローコードは初心者や子供用に適しています。

ビジュアルプログラミングと、ノーコード

「プログラミング言語を必要としないプログラミング」。IT 技術は、以前より使われてきた言葉が合わないほどのスピードで進化しています。コンピュータを動かすため、テキストコードを約束事として管理したコンピュータ創成期。膨大量の文字列を色付きのブロックなどで分かりやすく可視化することによって、マウスでのドロップ&ドラッグによるプログラミングも可能にしました。コードを書くことなく、やりたいことや発想を直感的にコンピュータに指示できるビジュアルプログラミングは、将来テキストコードを会得して専門分野へ進む人の入り口にもなります。プログラミングを楽しみながら学びたい初心者や子供にとって成功体験の繰り返しは、スキル向上に繋がることでしょう。

「テキストコード」「プログラミング言語」は目的ではなく方法

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拡張性・柔軟性に優れた、専門性の高いテキストコード

未経験者にとっては難しいプログラミング言語・テキストコードを使うメリットは拡張性と柔軟性にあります。プログラムの挙動を細かく調整でき、オリジナリティのあるプログラムを構築できるようになります。プログラミングの基本原則を深く理解でき、他者のプログラムに関わる上で問題解決スキルを発揮できます。「プログラミング言語を使える」「テキストコードを書ける」ことが目的となることは少なく、コンピュータを通じて高いパフォーマンスを実現するための方法であると言えるでしょう。先々、テキストコード習得を見越す人が、ノーコードから始められるメリットは、とても大きいものです。

ノーコードプログラムの裏で活用されているテキストコード

コンピュータはコードによる指示で動きます。コードを書く必要のないノーコードプログラミングでも、ユーザーのマウス操作によるドラッグ&ドロップの指示で、実は裏でテキストコードとして実行されています。ビジュアルプログラミングは、コードを書く難しさを切り取りました。分かりやすい色付きブロックや図を通してユーザーの指示意欲を高めました。ビジュアル化されたブロックの色、操作、場所、重ね方などの指示に応じ、コンピュータの根幹ではテキストコードによる生成処理が施されているのです。

ビジュアル(ブロック)プログラミングの魅力、「馴染み」

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誰しも経験のある「積み木」感覚でプログラミングができる

幼児のうちから経験させる遊びの代表に「積み木」が挙がるのではないでしょうか。次に乗せるパーツの形状によって上手く乗るもの、乗らないもの、崩れてしまうものなど様々な結果をもたらせます。我が子可愛さの贔屓を差し引いても、美しい形状や色合いの作品・集合体が出来上がることも珍しくはありません。ブロックプログラミングにおいて正しい手順、正しい指示を経て、目的通りのプログラムが作動する成功体験はプログラミングスキルアップに直結します。初見がテキストベースのソースコードでは難しくて頓挫しがちでした。「積み木のように」というハードルの低さは魅力的です。

マウスでブロックを組み合わせることはプログラミングである

ブロック一つ一つには、見えない裏にテキストコードが内包されています。コンピュータに、どのような動きをさせるのかを「仕込んである」のです。どのブロックを選ぶか、どの順番が適切か、場所は合っているか、他に指示の候補はないか、を考え判断し実行することは、立派なプログラミング操作です。煩雑なテキストコードは、スキルが上がった以降の課題として、まずプログラミングの成功体験を優先することが推奨されています。積み木で屋根のデザインを作った楽しさ、上に4つ5つと積んだ喜びと同じ達成感や満足感は、更にプログラミング体験を重ねる原動力となるでしょう。上手く作れなかった時のやり直し、試行錯誤も積み木とプログラミングの一致点でしょうか。

ブロックプログラミングがソースコードより優位な複数点

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ビジュアルプログラミングがソースコードより評価される点も多い

難しいことが出来る人はテキストコード、無理な人はビジュアルプログラミングという区別は間違いです。ソースコードの会得よりビジュアルプログラミングが評価される点は、ハードルの低さ以外にも数多くあります。例えば、ブロックを色と形状で認識し、意味合いを持たせ関連させるスキルは文字コードの暗記より応用性が高いものかもしれません。視覚的イメージからの想像力向上や、頭の中で操作後をデザインする直感力も、後に出番あるスキルとなりそうです。暗記や詰め込み教育から、非認知能力向上・探究的な学び重視へ転換している学習領域と重なることも興味深いですね。

子供の視点で考えるビジュアルプログラミングとソースコード

テキストコードか、ノーコードか。プログラミング言語のソースコードか、ブロックプログラミングか。子供の視点で考えれば、入り口としてはノーコード、ブロックプログラミングが適切だと言えるでしょう。ビジュアルプログラミングには、子供自身で、前向きに取り組む環境が整っています。将来は専門的なプログラマーを目指すとしても、一昔前の黒い画面に文字羅列というコンピュータ環境とは違いが大きいものです。ビジュアル化されたものから受ける感性や感覚も、とても尊いもの。想像力を育んだ上で、専門的なテキストコード、プログラミング言語ソースコードのスキルアップを目指すのが好ましいのではないでしょうか。

いち早くブロックプログラミングを導入した 子供向けプログラミング教材「SPACEBLOCK ® (スペースブロック)」

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プログラミング言語のソースコード暗記を重視せず、自分で作りたいものを見い出す視点からブロックタイプのプログラミング教材が注目されています。上級者はテキストコード、初心者はビジュアルプログラミングという区別ではなく、ブロックを自分で組み立てる発想力が将来応用の利くスキル向上へつながると評価されています。「SPACEBLOCK ® (スペースブロック)」は、直感で操作できるプログラミング教材。ブロック化されたビジュアルプログラミングにより子供や初心者でも簡単なノーコード、自由にカスタマイズでき探究心を高度に刺激するローコードと、どちらにも対応しています。日本の教育課程に対応していることも特長的で理想的な教育ツールです。オンライン上で、どこからでもアクセスでき拡張性が高く、長年に渡って使用できるマイコンボード。「SPACEBLOCK ® (スペースブロック)」は、経済産業省から探究学習等サービスとして認定され、全国の教育機関にも広まりつつあります。(※1)

(※1)

「探究的な学び支援補助金 2023」は、学校等の教育機関と教育産業の協力により、探究学習等の高度化を推進する事業です。

・探究的な学び支援補助金 2023 のご活用について:

https://www.avad.co.jp/news/44/

・EdTech 導入補助金 2022 株式会社 AVAD 効果報告レポート(2022 年度実施参考)

https://ictconnect21.jp/ict/wp-content/uploads/2023/03/EDT00078_2022report.pdf

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