2022年12月16日 12時00分

「非認知能力」は幼少期、早い時期に育まれる能力と言われる理由

テストの点数では表せない、そして豊かな人生を送る上で必要な能力が「非認知能力」と位置付けられています。授業科目の理解度とは別の視点で、教科を横断して子供が会得すべき、取り組む姿勢や自己肯定力、他者への思いやりや協調性など興味深い能力が抽出されています。「非認知能力」が育まれる幼少期の、親や大人の接し方について深く掘り下げることは、大きな価値があることです。



徒競走の隣コースで転んだ子に手を差し伸べる能力

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その発想と行動力はキミの宝物だ

幼稚園の徒競走、隣レーンの競争相手の子供が転倒してしまいました。

すると走るのを止めて、その転んでしまった子の元へ「だいじょうぶ?」と手を差し伸べに戻った子供がいたそうです。

滑稽で微笑ましいお話しのようですが、場面を思い浮かべると涙腺が刺激されます。

大人のスポーツ観戦であれば贔屓チームの優勢に「ラッキー」などと反射的に思ってしまう場面かもしれません。

また、別の話しでの運動系が苦手な女の子と、仲の良い男の子友達のお話し。

運動系が苦手だと自他ともに認め、走り方もスムーズではなく、ゴールはいつも最後という女の子。

その年の徒競走では仲良しさん同士が同じ競争になりました。

スタートの合図が鳴っても、仲の良い男の子の方はスタートしません。

女の子が、ぎこちなくゴールしたと同時に全力疾走を始めました。

仲の良い女の子が、最後に一人だけ離れてゴールすることを回避したのだそうです。

数値化されない能力の大切さ

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運動会での子供の活躍は嬉しいものです。

一等賞や全力を出し切った姿は記憶に残ります。

徒競走中に、隣レーンの子が転んだら、、、「自分の順位は一つ上がる」と思うのが当たりでしょう。

競争ごとなのだから自分の全力を結果として出すべきだ、との考えもありますが、その子たちの発想と行動力には学ぶべきものがあるように思います。

同級生の中に、その場面から気付きを得た子供もいることでしょう。

小学校高学年、中学・高校、大学、社会人へと成長する過程で、その発想と行動力は違う形で表れてくるのではないでしょうか。

スポーツ観戦で、相手のミスによる贔屓チームの優勢に対してリアクションに困ることがあります。

フェアプレーや対戦相手へのリスペクト(敬意・尊重)の概念からルールとして明文化されているものもありますね。

対戦相手は敵ではありません。競技を通して練習の成果を競い合う競技仲間です。

競技の能力だけが優れているのではなく、非認知能力の領域、姿勢や人間性に魅力があるプレイヤーは現役を終えた以降の指揮や運営に転じ長く活躍されるものです。

子供が成長していく過程でも、数値化できない能力を身に付ける必要性を実感できるのではないでしょうか。

幼いころに身に付けた能力は長く持続する

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三つ子の魂 百まで

「非認知能力」は早い時期に身に付けることが望ましいと言われています。

三つ子の魂 百まで。三つ子といっても、一度の出産で三人が生まれる三つ子さんではありません。

「認知能力」の領域となる、出題されたテストに正しい回答を出す能力や、文字の読み書き、記憶力、計算、学んで覚えた知識とは異なり、「非認知能力」は、感覚や考え方、心の動きによる領域と言えます。

脳の発達は、まだ未熟で、感覚に頼る判断をする幼児期に、親や大人が「非認知能力」を意識した対応ができると理想的ですよね。

・子供を肯定してあげることで「自己肯定感」が育まれることでしょう。

・子供の気持ちに寄り添うことでは「協調性」が養われます。

・我慢を学ぶチャンスには「忍耐力」「感情をコントロールする能力」を意識したり。

・遊びには「好奇心」「表現力」「想像力」がたくさん詰まっています。

親、大人が「非認知能力」に注目していることこそ、子供にとって恵まれた環境の中にいると言って過言ではありません。

やりぬく力/挑戦する能力/立ち直れる才能

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現代の子供は、もの心が付くと同時に比較や競争の中に放り込まれているものです。

昔のように、すくすくと、その子らしく育ってくれれば良いなどと発しながらも情報の溢れた現代社会では現実味が薄いのではないでしょうか。

言葉が話せる、読み書きができるといったレベルで、コンピュータ入力や操作が求められる時代です。

一生の間に関わる他者の数は、交通手段の進化と、ネット環境の充実により膨大な数量と、地域への広がりになっているはずです。

いつのまにか、端末ひとつで簡単に海外と通信できるまでに発展しました。

「非認知能力」の領域でも挙げられている「やり抜く力」「挑戦する能力」「立ち直れる才能」を、幼少のころに身に付けておくべき実社会だと言えるのではないでしょうか。

目まぐるしいスピードで情報が溢れかえる中、子供が自分自身をしっかりとコンロールする能力は、大人の想像するものより大変な能力なのかもしれません。

詰め込みとは違う面から「認知能力」を伸ばす

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認知能力が高いことは疎(うと)ましいことではない

非認知能力が もてはやされているからといって認知能力の高いことが疎ましいというのは筋違いです。認知能力は高いに越したことはありません。

学歴や成績が上位だからと他者の卑下や、思いやりを欠く起因とならない注意は必要ですよね。

大人の社会で犯罪や不快な出来事が報じられた際に、高学歴や成功者の一面が強調されるものです。

暗に、「認知能力」に長けていることが起因しているよう伝えられるものです。

認知能力が高ければ、非認知能力は反比例して低くなることもありません。

むしろ相乗関係があり、認知能力の高さは非認知能力の高さが支え、非認知能力の高さが認知能力の育みへつながると考えられています。

「非認知能力」の高さは「認知能力」の高さの下地になる

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子供にとって大切な能力で、採点や数値化の評価ができない能力「非認知能力」。

言葉が広がることで「非認知能力が高い子だね。」などと日常会話に頻発していくかもしれませんね。

テストの採点のような数値化は主観が関係してくるので難しいでしょうが、その区分けは既に始まっているのかもしれません。

親御さんが「非認知能力」を頭に意識しながら、子供と接することで育まれる可能性と能力、才能。

学業の成績向上にも、のちに繋がる前向きな姿勢やあきらめない力、自分を肯定して健やかに日々を送れる人材へと成長していくことでしょう。

徒競走の隣レーンの子が転んだら手を差し伸べられる能力や、仲良しさんのために気の利いた発想と行動ができるような「非認知能力」の高い子へと育っていって欲しいものです。

マイコンの小型化が可能にした子供向けプログラミング教材「SPACEBLOCK」(スペースブロック)

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ブロック崩しやスペースインベーダーゲームといった昔のコンピュータやゲーム機は、プログラミングを攻略し楽しむものでした。マイコンの小型化と、操作性の簡単化により今は子供がプログラミングツールを操作する時代になりました。

作ることや生み出す発想、より楽しみが増えるような仕掛けを子供自身が構築できる時代です。

プログラミング教材「SPACEBLOCK」(スペースブロック)は、子供自身が自主的に取り組み、操作することで自主性や問題解決能力の育みを促します。

カラフルでキレイな電飾ライトを点灯点滅させることから始まり、図形や文字、デザインなどが子供の自由な発想通りに表現されます。文字やデザインは自由自在に動かせ、そのさまは、まるで街の電飾看板のように美しく輝きます。

SPACEBLOCK(スペースブロック)はEdTech導入補助金2022 EdTechツールに採択されています。(※)

(※)

「EdTech導入補助金2022」は学校等教育機関および学校等設置者と教育産業の協力により教育イノベーションの普及を後押しする事業です。

・EdTech導入補助金2022

https://www.edt-hojo.jp/

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