令和3年度新学期スタート
令和3年度の新学期がスタートしました。
こんにちは、筆者の勤務している四国大学(徳島県)では、4月3日(土)が令和3年度の入学式です。SPACEBLOCKの話題からは少し逸れそうなので、どうしようかと思ったのですが、こういう時でもないと触れる機会も無さそうなので記事にしたいと思います。
令和7年度より大学入学共通テストへ「情報」が正式に導入
令和7年度から大学入学共通テストへ「情報」が正式に導入することが発表されました。
令和7年度というとだいぶ先に感じますが、西暦に直せば2024年度(新年明けて25年すぐの入試)ということになります。
もう少し具体的にいえば、令和3年4月から中学3年生以下の皆さんは大学の入学テストに情報が導入されるということになります。
情報のサンプル問題も公開されています、さっそく中身を確認してみると…
アルゴリズムに関する問題がいくつか出題されているものの、しばらくは紙の試験になると事前に発表されていたこともあり、SPACEBLOCKというか教育用マイコンやセンサーを使ったようなものづくりに関する問題は出題されていません。
では、教育用マイコンは不要なのかというとそんなことはなく、計算的思考(Computational Thinking)を学ぶためには実世界と仮想世界(パソコン上)を結ぶツール(道具)が必要
となります。
実社会で生じる現象をセンサーによって電気信号(数値)に変換し、それを用いて身の回りの生活を少しだけアップデートしていくというのが、「情報」を学ぶ上で非常に大切な考え方です。
文系・理系を問わずに必要とされる情報”的な”考え方
「情報」はいわゆる文系・理系を問わずに受験する必要がある科目です。「えー、私プログラミングなんて出来ないよ?」という皆さんにとっては朗報というか…
入試で出題される問題には、プログラミングのスキルを問うものはあまりありません、完全に無いかといわれるといくつかは出題されますが…
それよりもむしろ、データをどのように利用して情報にして利用していくのかという部分が重要とされています。これまで文系の学部では計算をしなくて良かったかもしれませんが、むしろこれからは様々なICT技術が文系の研究領域に登場し、研究が一層の発展するのではないか?と考えています。
イベント等で開催されるワークショップでは、小学校高学年を対象とすることが多いのですがこのように現在の中学3年生以下の皆さんは情報が大学入試に入ってくるという背景もあって、その辺を狙っているということもあるのです。
まぁ、短時間のワークショップで完結できるほど中学~高校の内容が簡単じゃないというのも理由でもあるんですけどね。
たまには、こういう記事も箸休めで良いかなということで書いてみました。
SPACEBLOCKに限らず、様々な教育用マイコンを手にする機会は増えていると思います、先生側の立場としては、こういうことも色々考えているんだよというところに思いを巡らせてもらえると、また皆さん自身の学びが深まるんじゃないかと思います。
皆さんの新年度が良いスタートになるよう、お祈りしています。