2021年10月11日 12時00分

プログラミング教育で論理的思考が育つ?プログラミング的思考とは何が違うの?

STEM教育の目玉として、過去記事などでも何度も論理的思考についてご紹介してきました。

論理的思考は物事を順序よく組み立て考える「ロジカルシンキング」とも言われる考え方です。

終身雇用制度というものが崩壊して何十年も経っていますが、昔の仕事は基本的に空気を読んで物事を言い過ぎないようにすることが美徳とされていました。

ですが「察する」ということは決して駄目なことではないのですが、仕事やコミュニケーションにおいては事故を生み出す要因ともなってしまいます。

論理的思考を身に着け、生活に取り入れることで「何が必要なのか」「何をどのように行うのか」「課題や問題は何か」といった共通の目標に対してのズレを最小限に抑えることが可能となります。

本記事ではプログラミング教育で育つ論理的思考と、義務教育化におけるプログラミング教育の指針にもなっているプログラミング的思考について紹介致します。



論理的思考力って?

論理的思考は冒頭でも説明したような目標に対して必要な物事を考え順序よく組み立てる考え方です。

現代のビジネスでは非常に重要になっており、論理的思考が身についたITエンジニアは就職市場で有利になっています。

では、論理的思考が優れていると何が出来るのでしょうか?

目標に対して分析と情報を整理することで効率的に手順を組み立て、徹底的に無駄を省き、スピーディーに終えることができます。

ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズといった現代の名だたるIT企業の創業者たちは、この論理的思考が非常に優れているといわれています。

実際に提供されているサービスを見ても生活に必要になる社会インフラなどに大きく関わっていることを見ても間違いないのではないでしょうか。

具体的にわかりやすく説明するのであれば、駅へ自転車で行こうと考えていますが、外で雨が降っているとした場合を仮定しましょう。

「雨の中自転車で行けば濡れてしまうので自転車ではなく、傘をさして歩いて行こう。」と大抵の方は考えるかと思います。

目的が駅へ行くことですが、雨に濡れないために傘をさすという解決策を導いています。

これが順序よく考えるという簡単な論理的思考です。

単語だけ見れば難しいですが、身近な例で考えれば非常に分かりやすいですね。

なぜプログラミングで論理的思考力が育つの?

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しかし「論理的思考がプログラミングで何故育つのか?」と思われる方も多くいらっしゃると思います。

ですが、プログラミングという作業は何度もトライアンドエラーを行う位に論理的思考と密接的に関わっています。

プログラミングという作業は冒頭でも触れたように「察してほしい」という行動が通用しません。

例えば駅へ行きたいときにスマートフォンなどの音声案内に入力する場合に「駅はどこ?」と伝えてもプログラムは答えられないでしょう。

パソコンやスマートフォンのプログラムは基本的には具体的で明確な指示を与えてやる必要があるからです。

この場合「○○駅へ徒歩のルートを案内してほしい」などといった指示が必要になるわけです。

プログラムは具体的で細かな指示の順番を最短で求めることを常に思考する作業なのです。

効率的なプログラムを考えることは論理的思考と同じです。

そのためプログラミングを行うことで自然と論理的思考は身についていくことになります。

論理的思考力が必要な理由は?

論理的思考を身につけることで生きるための力にもなりますが、何よりコミュニケーション能力にも大きく関わっています。

自分で作ったプログラムを説明するためには「どのような動作を行い、どのように動かすのか」と相手にも説明できなければならないからです。

普段の生活でも仕事の説明などもあやふやですと伝わりません。

論理的思考を身に着けていれば初めて会う人であっても問題なくコミュニケーションを取ることが出来、説明なども齟齬が起きづらくなります。

そのため、プログラミングは相手に説明する能力を鍛えるのにも非常に有用なのです。

論理的思考力とプログラミング的思考力の違い

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「論理的思考はわかったけど、義務教育の現場で重要視されているプログラミング的思考は何が違うの?」と、ここまで読まれた方なら思っているかもしれません。

文部科学省はプログラミング的思考について、下記のように説明しています。

“自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組み合わせをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力”

引用:文部科学省『小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)』

論理的思考では目的達成までの筋道を段階的に判断しますが、プログラミング的思考では論理的思考を経て更に効率的で最適な手順を求めます。

「論理的に考えていく力」ともあるように、プログラミング的思考は論理的思考の考え方の中の一つであり、厳密には同じものではありません。

しかし、何故今子供たちにプログラム学習が義務教育下で行われることになったのでしょうか?

子供のうちからプログラミングを学習しておくべき理由とは?

子供のうちからプログラミングを学ぶ大きな理由は結論からいえば「習熟の容易さ」になります。

何度も記事内では触れていますが、論理的思考は大人になればなるほど習熟が難しく困難となります。

ですが、乳幼児期、小学校くらいの年齢であれば論理的思考が非常に身につきやすくなっています。

STEM教育といわれるプログラミング的思考を身につけるための学習プログラムは日本以外ではアメリカを始め一般的になっており、Gooleの創業者の一人でもあるラリー・ペイジも当時の教育の影響が大きいと後に語っているほどです。

まとめ

「プログラミング的思考は論理的思考を用いて更に効率的な結果を考えること。」と端的にまとめられるでしょう。

日常生活でも大きく役に立つ思考ですが、大人になればなるほど習熟が困難になります。

義務教育に組み込まれた背景には子供たちの今後の生きる力を育てるためだけでなく、今後の国際的な競争力をも育む目的もあります。

子供たちには是非ともプログラミングで論理的思考を育ててあげてください。

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