2023年01月25日 12時00分

十年一昔、十年後の未来 / 子供時分の昔遊びと、現代っ子のコンピュータ

コンピュータや機械・道具やモノという言葉から、人間味や自然とは真逆のものという印象を持つのではないでしょうか。現代の遊びや道具に比べると、わたしたちの子供時分、更にその親世代から伝わる昔遊びからはノスタルジックを感じるものです。メンコ・コマ回し・あやとりなどに加え創成期のファミコンやインベーダーゲーム、ブロック崩しなども既に懐かしい昔遊びに数えられるのかも知れません。



小学生がゲームを作れる今日のプログラミング事情

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プログラミングコードの埋め込みにより簡単化した子供用コンピュータ教材

子供がデザインしたキャラクターが画面を進み、山や飛来物を避けながら目的地を目指す。端末にフリーハンドで描かれた子供らしいフォルムが微笑ましさを倍増させる。

子供プログラミングに触れるチャンスさえあれば、小学生でもゲームクリエイターのようにストーリーを視覚化し、動かすことができるほど子供向けコンピュータ教材は使いやすいものへ進化しているのです。子供の頭の中にあるイメージや空想、発想を表現でき、ゲームとして友達や親御さんと共有できることはとても嬉しいことでしょう。

子供ならではの、既成概念にとらわれない無垢な姿勢こそ上達の要因

パソコンに触れるタイミングが遅かった大人よりも、感覚的に操作できる子供の方がコンピュータスキルは高いものです。画面に絵やデザインを記すことはできても、既成概念が邪魔をし、動くことが想像できずに頓挫する大人の方が多勢かも知れません。難もなく当たり前に描画は動かせると知っていること、このことこそが子供ながらの高いコンピュータスキルだと言えるでしょう。大人の子供時分に、お絵描き遊びで描いた会心のキャラクターアウトプットをすることや繰り返しにより、インプットされていた事柄が深く・幅広いものへと価値が増すことも知られています。

自然や生命の起源にも見て取れるコンピュータのメソッド

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物事のつながりを理解することの重要さ

生命の循環には、コンピュータのメソッド(方式・やり方)が見て取れるものです。ひとつの作動から次の動作が導かれる因果関係こそがプログラミング的思考の根本。

生命の根源とも言える微生物や植物の成り立ちは、生命活動を維持するために必要な物質を取り込む行動です。人間的な作為的な物事の解読は必要ないでしょう。必要な栄養素や物質を取り込み、変化する生命活動。植物が育つ仕組みは、前もって植物にプログラミングされている生態系によるものだと言えます。

難しいことを生み出す必要はなく、仕組みと因果関係を理解し実践する力

花を咲かせるためには水を与える必要があります。光も必要ですし、適切な温度も必要です。何が必要なのか、なぜ必要なのかを学術的に説明することは出来なくても、どの程度の水遣りをするのか、光と温度を適切に保つ行動はできるものです。花を咲かせるために自分の行動や労力が役立ったと自覚したときに得るものはとても大きいものでしょう。仕組みを理解する力、そして目的を叶えるための指示と操作。子供は遊びや生活の場面の中から様々な「仕組み」を学んでいるものです。

子供が「仕組み」を覚えるための「遊び」「教育」

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「遊び」の中から「仕組み」を学ぶ

子供が小さな頃からの遊びや学びを通して覚えていくものこそ「仕組み」なのだと思うのです。大人ほどの知識はまだなく、思うような動作ができない子供が、ものごとの仕組みを学ぶための方策が「教育」であり、「遊び」の中にも見てとれます。詰め込みをして覚えさせるよりも子供が興味に沿って体感し、成功体験から知識を得て、思考力を育むことは「遊び」の狙いのはず。楽しいことや嬉しいことに没頭する中で身に付くことこそ理想的な姿です。現代の遊びの中にも、昔遊びのエッセンス(要素)を引き継ぐものが多いことは容易に想像できるのではないでしょうか。

「昔遊び」の要素含む現代のコンピュータ

昔遊びのメンコやコマ回し。重さと形状の特徴を見抜き、理想的な高さや角度、力加減を覚えていきます。体験回数が増すごとに上達して、子供はさらに腕を上げていくものです。“おままごと”や、お人形、お洒落遊びでは、さも自分が大人の女性になったかのような入り込み方で先日からのストーリーをしっかり引き継いでいる姿は微笑ましいものですね。道具や玩具が新しく登場するごとに遊びのカタチも変わっていきます。街や環境の変化も大きく作用します。現代の子供が楽しみながらコンピュータを操作する魅力は、時代ごとに道具が変わるだけで、その本質は同じもののようです。

山遊びや川遊びの中にも見えるプログラミング的思考

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コンピュータが普及する以前から重視されているプログラミング的思考

小学校から新しく導入されているプログラミング教育。新しい言葉ですが、コンピュータから少し離れた視点からも、大人がプログラミング教育を理解する必要があります。機械を操作するだけではなく、物ごとの関連性や仕組み、組み合わせについて正しく考える力を養うことが大きな目標。コンピュータが普及する以前より、子供がものの道理や仕組みを覚えるために道具や玩具が用いられてきました。行動や生活の中に内包している「仕組み」を学ぶために、遊びは不可欠、且つ最適な要素だと言えます。

山遊び、川遊びで知る世の中の仕組み

季節が変われば山の色が変わります。夏と冬では同じ場所とは思えないように視界が変わるものです。気温の寒暖で体調や気分も変わることでしょう。

夏は川辺での水遊びが楽しみですが、冬は、とても同じ遊びをしません。「なぜ?」「どうして?」という疑問は、季節で気温が変わる「仕組み」を知ることで解決します。山の色が変わって見えるのは一つ一つの草花の色や背丈が変わるから。冬の川遊びが楽しくないのは、気温と水の温度が低く冷たいから、と仕組みを新しく知ることは楽しさや喜びへとつながっていくものです。こうした一つ一つの「仕組み」を知り、積み重ねていくことでもプログラミング的思考は養われていくものです。

コンピュータに使われる側ではなく使う側へ

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もはや日常生活の下地に根付いたコンピュータ

日常生活の便利さや安全の下地に根付いた現代のコンピュータ。マイコンの小型化と進化により、あらゆる場面にコンピュータの恩恵が見て取れます。電気や機械の力による恩恵は、どのような「仕組み」を作れば快適な生活が送れるかをプログラミングする人間の能力と、その着眼から生み出されたものです。機械システムが複雑だと翻弄されることはなく、人間が生み出した便利な道具を上手に使うスタンスはストレスを遠ざけ、現代社会を有意義に過ごす一つの視点ではないでしょうか。

時代の最先端に敏感な子供の好奇心

スマホやタブレットなど端末に触れたがる子供は、とても多いものです。携帯電話やゲームの創成期には故障や誤作動の防止のため、子供に触らせないことが周知されていました。今では小学校低学年でも端末に触れています。授業で操作する場面が年々増え、子供でも使いやすい道具へと変遷しています。大人が、それぞれの子供時代に山や川、子供遊びやカードゲームで育んだ「仕組み」を学ぶ上でもコンピュータが役立っています。「子供がゲームを作る時代。」 子供が発想したキャラクターが画面上で動き、ストーリーが展開する。使いやすさ目覚ましい現代のコンピュータは子供が「仕組み」を学び、創造力を育む魅力的な道具になっています。

「仕組み」を学び、「創造力」を育むプログラミング教材「SPACEBLOCK」(スペースブロック)

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「学び」の道具であり、「遊び」の要素に満ちたプログラミング教材「SPACEBLOCK」(スペースブロック)。

色の付いたブロックを積み重ねていく簡単な指示で、子供の発想がカラフルな電飾で表現されていきます。文字や図形・デザインを思い通りに描き、街の電飾掲示板のように動かすことも可能です。

点滅させる秒数や間隔も、子供自身で選択・指示ができるオリジナル作品。

親御さんも我が子の表現・発想と実践した操作する能力に目を細められるのではないでしょうか。

機械操作の上達に注目されがちな子供プログラミングですが、別視点の狙いである「仕組み」を正しく理解する学び、発想を表現する力、創造力を養う機会と捉えると、子供にとって価値のある教育ツールであることが認識できるのではないでしょうか。

SPACEBLOCK(スペースブロック)はEdTech導入補助金2022 EdTechツールに採択されています。(※1)

(※1)

「EdTech導入補助金2022」は学校等教育機関および学校等設置者と教育産業の協力により教育イノベーションの普及を後押しする事業です。

・EdTech導入補助金2022

https://www.edt-hojo.jp/

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